自分のこと。

日記と自分語り。

久々に面白い本に出会えて嬉しみ『20ヵ国語ペラペラ 私の外国語学習法』

Twitterで見つけた『20ヵ国語ペラペラ 私の外国語学習法 (ちくま文庫)』種田輝豊 が面白そうだったのでamazonで注文。中古で300円くらいだった気がする。あんま覚えてない。

別に語学に興味があったわけじゃなくて、20ヵ国語を「ペラペラ」に話せるレベルにまで持っていくその学習方法に惹かれるものがあった。

読んでみると、なかなか面白い。

まず著者の種田氏の「語学強キャラ」感がすごい。

英語やフランス語は当たり前、ロシア語、フィンランド語、中国語……果ては文字通りの「死語」であるラテン語すら会得しているという。

「いつからの習慣か覚えていないが、手帳のメモは全部アラビア語で書いている。」


あとはその学習法。

突拍子もないことは特に書かれていなくて、しっかり入門書をやりこんで土台を作ることを重視されている印象。

順としては、

①「これならできる」くらいのレベル感の入門書をやり込む。
とにかく熱意がある時に短期間でまず1周する。やっぱり人間、最初が一番億劫。

②入門書の精読。著者は「うるし塗り」と読んでいた。
①を終えてからは休んでもいい。再熱したらうるし塗りをして入門書をマスターする。著者は計4回くらい読んでマスターしていたとのこと。

③発展。難易度高めの文法書を読んでみたりする。

並行してラジオの聞き取り、その語が母語の国の大使館から資料をもらう、ひとりごとで会話力を高める、など色々する。



あと面白かったのが、20ヵ国語がごちゃ混ぜになってしまわないこと、〇〇語モードの時はその言葉しか出てこないし、日本語モードの時はカタカナで話せるってところ。

僕はいつも不思議に感じていた。

カタコトの外国人は英語由来のカタカナ語をそのまま英語の発音で話すところを、日本語が流暢な外国人はちゃんと(?)カタカナの発音で話せる、ということを。

著者曰く、

「日本語を話しているとき、わたしは、日本語的な音だけに窓口を絞っている。」

らしい。音に対する感度を上げると、発音が綺麗になるだけでなく「窓口」ができるらしい。




ドッグイヤー17個/270ページ