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【読書メモ】『生物はなぜ死ぬのか (講談社現代新書)』 小林武彦

『生物はなぜ死ぬのか (講談社現代新書)』 小林武彦

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結局、生物はなぜ死ぬの?

→それが必然だから。人間含め、今存在しているすべての生物は「死ぬという性質」を持っているから生きている。

死ぬから生きてる?どゆこと?

→変化してきた環境に適応できた生物だけが生き残っている。いわゆる「進化」だ。
進化は環境の変化に適応できなかった種の「絶滅」によって成り立っている。(本書では「ターンオーバー」、「変化ー選択」がキーワード)
環境の変化への適応は、DNAの多様性によって自らを変化させることで行われる。
つまり、「死ぬというプログラム」とそれによる「進化」がなければ今頃生きていない。もしなければ、そんな種は生き残れなかっただろう。

必然と言われても死ぬのは怖い

→言ってしまえばそれは仕方ない。どうしようもない。生物として、次の世代のために「死ななければならない」。
そもそも人間が死を怖がるのは、他者と共感することで幸福を感じる生き物だから。
死ぬことで他者との絆が切れてしまうことは悲しい。他者の死も同様である。絆を失うことに対する喪失感こそ、死への恐怖の根源である。

引用「生き物が生まれるのは偶然ですが、死ぬのは必然なのです。」

「生き物が生まれるのは偶然ですが、死ぬのは必然なのです。壊れないと次ができません。これはまさに、本書で繰り返してきた「ターンオーバー」そのものです。本書で考えてきた「生物はなぜ死ぬのか」という問いの答えは、ここにあります。「死」は絶対的な悪の存在ではなく、全生物にとって必要なものです。」p.202


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