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【読書メモ】『究極 読書の全技術 (KADOKAWA)』 齋藤孝

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要点

  • 主題は「現代の情報社会に生きるビジネスマンが競争に勝ち残るための方法」であり、その最たる手段が読書である、としている。
  • 読書によって思考力、教養、はたまた精神力やコミュニケーション能力までが鍛えられる。
  • 速読により「量質転化」を起こし、精読により本の内容を自らの血肉とする。

引用ベストスリー

主観的に面白い、自分に取り入れたいと思った部分。
速読や精読のテクニック解説もタメになるが、そもそもの読書の意義について書かれている部分が好き。

1. 「読書というのは孤独な作業です。しかしその孤独な時間を使って、偉大な著者の言葉に触れることで、自分の思考力が高まり、強靭な精神力が鍛えられていきます。」p.305

2. 「喜びは自らつくりだしたほうがおもしろい。受け取ってしまうものより、やったことのほうがおもしろい。だからたぶんつくるのが一番おもしろい。読書は、人間が自分のイマジネーションで楽しむ究極の遊びなのです。」p.74,75

3. 「読むというのは自分をつくっていく作業、つまり自己形成に関わっているの対し、検索するというのは自分の外側にある情報に触れることにすぎないのです。」p.237

1.「読書というのは孤独な作業です。」

この言葉を読んだとき、救われた気がした。
たしかに、ひとり黙々と本と向き合っている時間は、有意義であると同時に孤独で寂しさを感じる時間でもある。
でも、それでいいのだ。
孤独だからこそ、著者、そして自分の内面と向き合い思考力を高められる。
読書とは、孤独な作業でなくてはならない。

2.「読書は、人間が自分のイマジネーションで楽しむ究極の遊びなのです。」

自らつくりだすものが一番おもしろい、という点に共感した。
小説家の森博嗣松岡圭祐も同様の趣旨の言葉を残しており、人の最大の喜びの一つが「自ら創造(想像)すること」であると述べている。
小説などの文芸作品は著者の「創造力」と読者の「想像力」の二人三脚で作品を完成させる。
結局の所、娯楽は頭を使うほうが面白く、深みもやりがいもあるということだ。

3.「検索するというのは自分の外側にある情報に触れることにすぎないのです。」

ネット検索と比較することで、読書の意義について再確認することができた。
読書は著者の思考や経験を追体験し咀嚼して、「自分の血肉とする行為」である。
対して検索とは「知らない言葉を調べる行為」である。
両者は垂直的思考の有無において違いがある。

読んで今後どする?

今後はもっと古典を、もっと量を読んでいきたい。
偉人たちの言葉を思考を取り入れて、会話や文章の中で引用なんかしちゃったりして。
つよつよになりたい。

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